たしかに色々な洗顔料が並んでいると、目移りしますよね。敏感肌用って書いてあるものも結構あって……。
【肌質別クレンジング・洗顔料のタイプ】②洗顔料の選び方と洗顔のコツ

【相談者】Yさん
年齢:20代後半
悩み:オイリー肌

【相談者】Hさん
年齢:30代前半
悩み:乾燥性敏感肌


【肌質別クレンジング・洗顔料のタイプ】①クレンジング料の選び方って? を復習!
肌質にあった洗顔料のタイプって?
-洗顔料って正直、あまりこだわってないんですよ。ドラッグストアで目についた新商品をなんとなく買っちゃったりして。

そうですね。泡で出るタイプなんかも、使い勝手がいいからと選ぶ人が少なくないみたいですね。でも界面活性剤や発泡剤が多く入っているものもあるので、注意が必要です。
で、私があらゆる肌タイプの人にオススメしたいのは、いわゆる普通の固形石鹸です。
-ええ! なんだかシンプルすぎて……。
分かります、特別感がなくて楽しくないんでしょ。でもシンプルだからこそ、どのタイプのお肌にもいいんです。
洗いあがりがしっとりすることを目的に洗顔すると、余分な油膜が残って、あとに塗る化粧水などが浸透できなくなってしまうんですよ。
え、余計な油膜……イヤだなー。
Yさんのようなオイリー肌さんには特に、固形石鹸がオススメですよ。
えっと……、朝に洗顔ってしないといけないですか。出かける前ですけど。
Hさんも寝ている間に汗はかきますよね。当然顔にも汗や皮脂が出ているし、空気中にはほこりもあります。ですからやはり、朝にちゃんと洗顔して汚れは落としたほうがいいですね。その後の化粧水なども、汚れを落としたほうがお肌に浸透しますし。
ただし、Hさんみたいにヒリヒリしやすい敏感肌さんは、無理に洗顔料はつかわずに、ぬるま湯で洗うだけでも大丈夫です。汚れは落としたいですが、弱った肌のバリア機能まで落とす危険は侵さない方がいいでしょう。

洗い方で肌トラブルが改善!?
-では、洗い方にコツみたいなものはありますか。
まず基本として、洗顔でもメイクでも、顔に触る前には充分に手を洗うこと。意外に手って雑菌だらけですからね。
次に、洗顔料は充分に泡立てること。ケチケチしても効果がなかったら元も子もないですよ。
そして、決して力まかせにゴシゴシ肌をこすらないこと(革の汚れ落としじゃないんですから)。
-それが基本三原則、ですね。
ですね。それから洗顔料を顔にのせる時は、Tゾーンからのせて下さい。つまり皮脂分泌量が多い箇所から、ということ。ユキエさんのような混合肌さんの場合は、分かりやすいですよね。
それからUゾーン。皮脂の少ない目元や口元は最後に軽く、やさしく泡をなじませる感じで。
そして、最後に肝心なのはすすぎ。ぬるま湯で、こすらずに撫でるように流してください。
-髪の生え際やフェイスラインも残さずに、ですよね。
そうです。そういった箇所の洗い残しがニキビや肌荒れの原因にもなり得ますから、気をつけましょう。
それから最後にタオルで拭くときも、ゴシゴシは厳禁です。やさしく水分を吸い取るぐらいにしてください。

ワタシはついテカリが気になって、しつこく何度も洗ってタオルでこすってしまうんですけど、それって肌を痛めてるってことですよね。しかも皮脂を余計に作ってしまっていた……。
-とにかく肌質に関係なく、全ての工程において「やさしく、きちんと、ていねいに」ですね。
そうですね。そういう人になりたいものですね。
-あ、気づいてました? たまに(私に)やさしくないことに……。
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40代後半。外資系コスメメーカーの販売員後、長年コスメやスキンケアアイテムの企画開発に携わる。現在はフリーの美容ライター兼サロンスクール講師。「基本を大事にしたアンチエイジング」をモットーとする。