30代前半。若いころから体調不良になりやすかったため、ツボや姿勢矯正、サプリメントについて学ぶ。現在はスクール講師。 長く続けられる体質改善のコツを、分かりやすく紹介することを目指す。
猫背が体調不良の原因!?簡単ストレッチで猫背を自力で治そう!
猫背が正しい姿勢ではないことはじゅうぶん知ってはいるものの、長時間のデスクワークや日々の生活において、常に正しい姿勢でいることはなかなかつらいものがあります。
気がつくとついつい猫背、そんな方も多くおられるのではないでしょうか。
すでにご存じの方も多いと思いますが、猫背は、「肩や首のコリ」や「片頭痛」の原因といわれています。

他にも「首のシワやたるみ」「二重あご」の原因となったり、首への圧迫が自律神経の働きを阻害して、「耳鳴り」や「めまい」「かすみ目」といった症状を引き起こすこともあります!
わかってはいるものの、ついついほったらかしになってしまう「猫背」。
もちろん整骨院やカイロプラクティックでも改善が望めますが、手軽に自分で改善することもできます。まずは猫背を知って、対策と改善について考えていきましょう。
猫背とは
おもに肩や背中が丸まった姿勢のことを指します。
この状態は楽な反面、胸椎や胸の筋肉、首の筋肉は縮んだままの状態にし、背中の筋肉を緩んだままの状態にします。
この状態が続くと、筋肉がおとろえて、さらなる猫背の原因となって身体をゆがめ、だんだんと症状を悪化させていきます。
筋肉はかためないように!
正しい姿勢でいることが望ましいといえますが、一日中正しい姿勢をキープするということは、もちろん、誰にとっても非常に難しいものです。
そこでまずは猫背を意識することから始め、
「気づいた時は戻す→きつくなったら猫背→少し楽になったら正しい姿勢」
といったように、1日のうちに何度か姿勢を正すように心がけます。これだけでも、筋肉を固めてしまうことを避けることができます。
猫背によっておこる症状の改善法
ストレッチや運動が効果的です。ストレッチやヨガは筋肉の緊張をほぐして、より運動効率を上げる作用があります。
その中でも猫背に効果的があるといわれる代表的なストレッチには、以下のようなものがあります。
運動の前後、あるいは就寝前などに、ぜひ試してみましょう。
1:胸の筋肉と首の後ろを伸ばすエクササイズ
1.丸めたバスタオルなどを用意して肩甲骨の下に入れて、あおむけになり、バンザイをするように頭の上の方へと両手を伸ばします。

この時、両足を上げて「膝を直角」に曲げ、壁などに足の裏を付けておくと、腰がそるのを防ぐことができます。あごも引いておきましょう。

※画像の人物は「膝を直角に」曲げていません。皆さんは曲げてくださいね。
2.このままの姿勢を30秒ほどキープします。これを1日3セットおこないます。
2:大胸筋を伸ばすエクササイズ
1.両手を肩の幅に合わせて、下を見たまま両手をついて四つ這いになります(足の指は立たせず、足の甲を床につける形)。両ひざは少し前の方(両手のひらに近づく感じ)に置きます。

2.ひざはこぶし1つ分ほど開き、そのままお尻をかかとの方へ引き寄せ、両腕を前方に伸ばしたまま、背中・胸を伸ばします。

この時、「腰をそらせない」ことがポイントです。顔は下向きのまま(床を見つめる形で)、ゆっくり呼吸を行います。
3.このままの姿勢を30秒ほどキープして、戻します。
これを3セットおこないます。
時間がないときなどはこれだけでも充分ですが、その他のストレッチやヨガとともにウォーキングなどの運動と一緒に行うことによって、猫背が原因で無駄についてしまった脂肪を減らすことも可能です。
年齢が進むにつれて、肩や背中にも脂肪がついてきますが、これらは猫背や反り腰といった体幹部分の歪みが原因とも考えられます。早めの対処が必要といえますね。