まずフラーレンが配合されている製品に「R.S.マーク」があるかどうか、チェックしてください。
【美白成分「フラーレン」って?】 ②フラーレンと相性のよい美容成分は?

【相談者①】Iさん
年齢:30代前半


【美白成分「フラーレン」って?】①フラーレンのすごい美肌効果とは を復習!
フラーレン配合製品にはマークがある?!
-R.Sマーク? なんですか、それは。
正式には「ラジカル・スポンジ・マーク」といって、フラーレンの配合量が1%以上ある製品の目印なんです。

ちなみにラジカル・スポンジとは「水溶性フラーレン」のこと。ラジカルは「活性酸素の一種」を指すので、「活性酸素をスポンジのように吸いとる成分」って意味を持っているんです。
「水溶性」ってことは水分に溶けやすいってことですよね。わざわざ「水溶性」ってつけるってことは、そうじゃないフラーレンもあるんですか?
ありますよ、水溶性とは反対の「油溶性フラーレン」。これが1%以上含まれている製品には「L.F.マーク」がついています。両方が配合されている製品には、両方の名前が書かれたマークがついていますね。

-そんなマーク、気づいたこともなかったです。でもその2つって、どういう点が違うんですか? あ、化粧水には水溶性……とか?
はい、まさにお化粧水やサラリとした美容液といった、水分の多いモノには水溶性が使いやすいんです。クリーム系の油性のモノにはもちろん油溶性が使われています。

とにかく、どのフラーレン商品を買おうか迷った時は、マークがあるかどうかが一応の目安にはなりますよ。
そうなんですね。私も全然知らなかった~。それにしても「1%以上」って、なんだか少なくないですか? たとえば基準を30%ぐらいからにするとか。
いえいえ、フラーレンは1%以上なら十分なんです。だからフラーレンのみの濃度を上げるよりも、他の相性の良い美容成分が、どれだけ一緒に配合されているかのほうが大事、かな。
フラーレンと相性の良いアンチエイジング成分って?
-へえ、たとえばどんな成分ですか? ええと、シミ・シワに効くアンチエンジング系の成分といえば……。
多分聞きなじみがあるものだと、コエンザイムQ10。これは細胞を活性させて、活性酸素の働きを妨げます。だからフラーレンと合わせて使うとシミ・シワ予防に効果絶大です。
それから最近注目されているのはEGF。ヒトオリゴペプチド-1とも表記されますね。これは本来ヒトが持っているタンパク質なんです。

肌の再生を促進する作用があって、元々は医療用に使われていたんですよ。それがお化粧品にも使われるようになって、衰えたターンオーバー力を取り戻してくれるとエイジング対策で大活躍に!
えっと、他にもそういう感じのアルファベットの成分、あったような……。
APPSのことかな? これもここ数年で話題になっている美容成分ですね。APPSは、簡単に言うと「スーパー・ビタミンC誘導体」のことです。
-スーパー!? ものすごいビタミンC誘導体ってことですね! ビタミンC誘導体といえば、美白やニキビ対策の必需品じゃないですかっ!
ユキエさん、圧がすごい……。仰るとおりビタミンC誘導体はたるみ、シミ、くすみ、ニキビケア、つまりお肌の悩み全般に有効です。
APPSはそのビタミンC誘導体の100倍以上の浸透力があるから、塗るだけで効果が出るんでよね。あ、それからAPPSも刺激は少ないですから、敏感肌のIさんも一度試してみてはどうですか。
-刺激が少なくて効果絶大なんて、フラーレンと合わせれば、それこそ最強の美肌アイテムですね!
これまでなんとなくパッケージの言葉に惑わされるってこと、よくあったんですけど、今度スキンケア商品を選ぶときは、フラーレンのマークをチェックします! それと合わせてAPPSとコエンザイムQ10と……なんだっけ?
EGF。バランスよくそれらの美容成分が配合されているのが理想的ですね。ね、ユキエさん。

-はい! 私のこのゴワついた肌に、早速フラーレンたちに喝をいれてもらいますよ!
ユキエさん、そのニヤニヤ笑いはなにを想像しているのかしら……。
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コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協1級)、 化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級)、 アロマテラピー検定1級―― 30代後半。現在敏感肌用コスメメーカーのアドバイザーとして開発その他の分野にて活躍。その知識を活かして女性ファッション・美容雑誌や美容系web媒体に寄稿している。敏感肌の女性の肌悩みを何年も見てきた実体験を元に、的確なアドバイスができるように心がけている。