30代前半。若いころから体調不良になりやすかったため、ツボや姿勢矯正、サプリメントについて学ぶ。現在はスクール講師。 長く続けられる体質改善のコツを、分かりやすく紹介することを目指す。
梅雨がもたらす体調不良の原因と解消法|原因不明のダルさ・頭痛と天気・天候の関係
梅雨になるとなぜか身体がダルい、やる気が起こらない、偏頭痛がひどくなる……。そんな原因不明の体調不調を感じる女性は多いんです!

通称「梅雨ダル」と言われる梅雨時の体調不良は、夏や秋まで引きずることもあるほど、女性の身体に長く影響を与えます。
そこでここでは、毎年繰り返される梅雨のダルさの原因と解消法を紹介します!
梅雨に訪れるダルさの原因
梅雨入りが発表されると、残念な気持ちになりませんか? そこから40日ほど続く梅雨に、毎日浮かない気分になりますよね。
梅雨の不調の原因は、気分的なものではありません。梅雨になると、血流が悪くなり、筋肉の少ない女性は、その影響を受けやすく体調を崩してしまうのです。
自律神経のうち、「交感神経は活動時」に、「副交感神経は休息時」に優位になる神経です。そして「低気圧」の時には、人は「副交感神経が優位」になっています。
雨の日は、気圧が低く日の光が暗いですよね。すると脳は「活動する時間ではないんだな」と勘違いし、「副交感神経」が優位となって、心拍や血圧が低下します。
身体は休息モードになり、「やる気が出ない」「休みたい」「だるい」などの反応が出てくるのです。そして、活動量が減り、血流が滞ります。
ヒスタミンが偏頭痛の原因にも
また、低気圧はヒスタミンの分泌が増えるとも言われています。ヒスタミンが過剰な働きをすることで、アレルギー症状を引き起こします。
ヒスタミンは血管を拡張させることから、血圧低下や偏頭痛をもたらすこともあるのです。

血流が悪くなると、胃腸の働きも弱まります。梅雨になると食欲不振や消化不良を起こすのは、そのためなのです。
血行不良は、なかなか自分で気づかないこともありますが、冷えを感じることはありませんか? ジメジメした雨の日に、汗をかくのに足や手先が冷たくなっているのは、血流の悪さで身体が冷えている証拠です。
梅雨の体調不良解消方法
「梅雨ダル」から解放されるためには、身体を休息モードから活動モードに切り替えることが大切です。
雨の日には、外出を控えがちですよね。洗濯や買い物も、天気が悪ければ中止にすることも多いでしょう。そうすることで、身体を動かす機会が減り、血流が悪くなります。
部屋の中でも意識をして身体を動かしましょう。背中や腰を伸ばしたり、屈伸をしたり、軽いストレッチ運動だけでも構いません。血の流れを滞らせないことが重要です。
冷え改善でむくみ解消も!
また、冷えの解消のために、身体を温めましょう。最も効果的なのは、入浴です。水分をとり汗をかくことで、疲労成分の老廃物も排出してくれます。
血流が悪くなると、老廃物を体内に溜め込んでしまうため、身体がむくみます。むくみ解消には、入浴時のマッサージもオススメです。
リンパ節を刺激することで、老廃物が流れやすくなります。足には「付け根(鼠径部)」と「ひざ裏」にリンパ節があるので、マッサージ前にその部位を押してから足を揉むと良いでしょう。

毎年梅雨の時期は、体調が悪くなるとあきらめていた人も、今年は血流を意識してみてください!
少し運動をして「活動モード」であることを身体に教えてあげることで、例年よりも過ごしやすくなるでしょう。
この季節は、場所によって寒暖差があります。雨に濡れたまま電車に乗ると、思った以上に身体が冷えることも。薄手のカーディガンや、ショールなどを持ち歩き、冷えで血流が滞らないようにしましょうね。