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本当に良いの?夏にウナギを食べる理由と一緒に摂りたい食材とは?
夏をイメージする魚のウナギ。「土用の丑の日」になると、鰻屋さんに行列ができスーパーにもたくさんの蒲焼きが並びことで、この日にウナギを食べる人も多いのではないでしょうか。

みなさんが生まれる前から続いているこの習慣、夏にウナギを食べると良いとされていますが、本当なのでしょうか。その理由と、ウナギと一緒に食べたい食材を紹介します。
目次
夏にウナギを食べる理由
「土用の丑の日」と言えば、夏を思い出しますよね。
今は「夏の土用」が有名ですが、本来「土用」は各季節にあるのです。「丑の日」も干支と同様に12日に1度巡ってきますので、夏以外の季節にも土用の丑の日は存在します。
みなさんが良く知る、夏にくる土用の丑の日は、7月19日から8月7日の間、立秋直前に訪れます。
※2016年は7月30日(土)が「土用の丑の日」です。
土用の丑にウナギを食べ始めたのには、諸説あるのですが、夏にウナギを食べるのは理にかなっているのです。
滋養強壮の魚
季節の変わり目にやってくる土用の丑の日。昔は、夏バテ防止に「う」のつくものが良いと言われ、ウナギの他にも「クエン酸を含む梅干し」や、「熱を逃し、利尿作用のあるうり」なども食べられていました。
そんな中、今でもその夏の1日に、ウナギを食べる習慣が続いている理由は、「良質なタンパク質」や「豊富なビタミン」などの栄養素が摂取できるから。
さっぱりしたものが好まれる夏でも、ウナギの脂質なら摂ることができ、秋が旬の魚であるにも関わらず、「夏の滋養強壮の魚」として知られています。
うなぎ中1尾に含まれる栄養素は
うなぎ中1尾の100g程度の中に、脳を活性化するDHAが1350mg、血液をサラサラにするEPAは750mg含まれています。
DHAとEPA合わせて1日1gが理想摂取量とされ、3gを超えない程度に摂るのが良いとされています。

また免疫力アップのためのビタミンAは「1日に必要な量」が摂れ、体調を整えるビタミンB2、抗酸化作用のビタミンEは、中1尾で「必要量の半分」が摂れるのです。
ウナギと一緒に摂りたい食材
ビタミンCと食物繊維
良質なタンパク質や豊富なビタミン群、鉄分やカルシウムをたっぷり摂ることができるウナギなのですが、「ビタミンC」と「食物繊維」がありません。
ウナギと一緒に摂るなら、是非ブロッコリーやピーマンなどビタミンC豊富な野菜が良いでしょう。
卵との相性
出し巻き卵にウナギが入った「う巻き」や「錦糸丼」とも呼ばれる鰻丼と錦糸卵の組み合わせ。このように、ウナギ料理に卵を使うことが多いのは、お互いにビタミンB群が豊富だからです。
ビタミンBが欠乏すれば肩こりや口内炎を発症するため、予防には良い食べ合わせです。
その他の食材
体の熱を放出するキュウリと栄養満点なウナギを、夏にさっぱりする酢の物で味わう「うざく」。
山のウナギとも言われる山芋とウナギの「とろろ鰻丼」は滋養強壮の効果を高める一品です。

食欲不振になる夏の暑い時期は、ついさっぱりしたものばかり食べてしまいがちです。栄養不足は体調不良や肌荒れを引き起こし、エアコンで冷えた体は血行不良で代謝も悪くなります。
こんなときこそウナギを食べて、夏バテ防止をしてくださいね!