30代前半。若いころから体調不良になりやすかったため、ツボや姿勢矯正、サプリメントについて学ぶ。現在はスクール講師。 長く続けられる体質改善のコツを、分かりやすく紹介することを目指す。
【漢方薬という選択肢】肩こり・腰痛に効く漢方薬って?
こんにちは、体質改善インストラクターのヨウコです。
慢性的な悩み、というとすぐに思い浮かぶのは、肩こりや腰痛です。
これらの症状を抱える人は多く、年齢を重ねるごとに起こる回数も増えてきます。

思わず「年かな……」なんて考えてしまいますが、アクティブな生活を送るためにもできれば改善したいものですね。
ではこれらの対策について考えてみましょう。
肩こり、腰痛の原因
肩こりや腰痛は多くの場合、周辺の筋肉と関係して起こります。
一般的に肩こりが女性に多いといわれるのは、首の周辺の筋肉が男性と比べ発達していないからで、腰痛は腹筋と背筋のバランスの悪さから起こるといわれています。
また、いずれも日常生活の中で負担のかかりやすい体勢で長時間いることから起こり、最近では長時間パソコンを扱う人が多いことからどちらも起こりやすい症状となっています。
このことから、いずれも改善のためには、定期的に適度な運動をすることが勧められ、ストレッチや入浴も効果があるといわれています。
あまりひどいときは背景に何らかの病気がある可能性もあるので、一度病院で見てもらうことも必要です。
起こりやすい体質
病院での治療には鎮痛薬や消炎薬、筋弛緩薬を用いますが、これらは症状を「一時的に」治す薬でしかありません。薬をやめるとまた元のように痛み始めます。
また運動やストレッチをしたからといってすぐに効果があるわけではなく、これらが起こりやすい体質を持っている可能性も考えられます。
「冷え性」や「胃腸虚弱」、「腎臓の機能低下」など、「肩こりや腰痛が起こりやすい体質」というものがあるからです。
そこで漢方薬を用いて、これらの体質を改善しながら、適度な運動を行えば、負担も少なくなり改善も早まるとも考えられます。
肩こり、腰痛と漢方薬
漢方薬は、体質の改善によって症状を抑えるお薬です。
原因として考えられる症状や、体質が多い肩こりや腰痛は、一概に「どの漢方薬が使われやすい」とは言えません。
しかしたとえば、関節痛、神経痛には「桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)」などが用いられやすく、
女性で「冷え」や「月経不順」がある場合は
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」
が用いられやすいです。
身体の内側から改善を
このように漢方薬選びは一般の私たちには少々ややこしいものとなりますが、専門の薬剤師や知識のある医師に相談すれば難しいことではありません。
適した漢方薬に出会えることができたら、肩こりや腰痛の改善はもちろん、冷えや胃腸虚弱をはじめ、その他の症状の改善にも期待ができ、一石二鳥となる可能性もあります。

いずれにしても何もしないでいるのが、悪化させる一番の原因です。
適度な運動は、肩こりや腰痛だけでなく、内臓の働きも活発にします。健康のためにも、軽いモノから始めてみましょう!
※各お悩みに合わせた漢方薬のご紹介を、今後不定期で更新していきます。少しでも気になる症状をお持ちなら、チェックしてくださいね。