コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定協1級)、 化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級)、 アロマテラピー検定1級―― 30代後半。現在敏感肌用コスメメーカーのアドバイザーとして開発その他の分野にて活躍。その知識を活かして女性ファッション・美容雑誌や美容系web媒体に寄稿している。敏感肌の女性の肌悩みを何年も見てきた実体験を元に、的確なアドバイスができるように心がけている。
クッションファンデ―ションのメリット・デメリット|人気クッションファンデを活用してもっとメイク美人に!
リキッドでもパウダーでもないクッションファンデーション。BBクリームやCCクリームなど、機能性ファンデーションで注目を浴びた韓国コスメが火付け役とも言われています。

今では海外や国内の化粧品メーカーからたくさんの種類が販売されており、その使いやすさから人気商品となっています。そんなクッションファンデを夏に使うメリットデメリットを紹介します。
目次
クッションファンデのメリット・デメリット
メイクの上からでも塗り直しができるUVクリームがあれば……、というのが開発理由と言われているクッションファンデ。既存のリキッドやクリームタイプ、パウダーファンデーションと何が違うのでしょうか。
メリット
1.化粧下地がいらない
BBクリームやCCクリームなどのオールインワンタイプのファンデーションがありますが、クッションファンデも下地クリームを兼ねています。
化粧水や美容液などでスキンケアをしたら、そのままファンデーションをつけるだけで良いのです。パウダーファンデーションのようにコンパクトにセットされており、パフを使いながら塗るため、リキッドやクリームタイプと違い、手が汚れることがありません。
2.ツヤ感
クッションファンデで最も評価されているのは、ツヤ感。ムラになったりよれたりせず、厚塗りにならないため、自然な色味で肌に均一感を与えてくれます。
また、他のファンデーションより水分量が多いため、保湿効果もあり乾燥しないという声も多く聞かれます。

※当初話題だったクッションファンデーションのツヤがあまりお好みでないマット派のために、ここ数年でマット、セミマット系のクッションファンデーションも発売されるようになっています。
ご検討中のクッションファンデーションが「ツヤ系」か「マット系」か、よくご確認ください!
3.カバー力
UVクリームや下地クリームの機能を兼ね備えているクッションファンデのカバー力は、リキッドファンデーション並みと言われています。
カバーするためにしっかり塗ったら、「たまったファンデーションで毛穴が目立ってしまった」という経験はありませんか? クッションファンデはリキッドタイプよりも水分が多いため、そんな悩みからも解消されます。
デメリット
1.量がわかりにくい
パウダータイプやリキッドタイプは使用量が目に見えるため、減っていくのが分かります。しかし、クッションファンデは「無くなる時期が分かりづらい」という点があります。
いつものようにクッションをパフで押してもファンデーションがつかない……、急に無くなって困ってしまうことがあるのです。
2.ツヤ感
クッションファンデのメリットでもあるツヤ感は、残念ながらデメリットになる場合もあります。

特に夏の皮脂分泌が多いとき、そのツヤ感と相まって顔のテカリだけが目立ってしまうことに。鏡を見るたびに顔がテカテカになっていることがあります。
※マット系のクッションファンデーションも発売されています。気になるクッションファンデーションが「ツヤ系」か「マット系」か、よくご確認ください!
3.パフの衛生面
ファンデーションのパフは、使用するたびに皮脂や汚れがついていきます。それらに加え、クッションファンデは水分が多いため、夏の時期には特に「雑菌の繁殖」が気になります。
10日から2週間に1度はしっかり洗浄しなければいけません。
クッションファンデを上手に使うコツ
クッションファンデを買ってみたものの期待通りじゃない……。それは使い方に問題があるのかもしれません。きちんとコツをつかんで、キレイな均一感のある肌に仕上げましょう。
1.量をつけすぎない
最初はパフにつける量が分からず、しっかりファンデをつけようとしてパフを何度も押しつけがちです。
少しずつパフにつけて、何度も重ね塗りするのがコツです。
2.ポンポンつける
クッションファンデは決して塗り伸ばさないようにしましょう。軽くポンポンと叩くようにつけることで、自然で均一な肌になります。
3.最後のお粉は必須
10代20代前半の肌には、クッションファンデのツヤ感も違和感はありませんが、年齢によっては「ただのテカった肌」に見えることもあります。
特に皮脂分泌が増える夏は、クッションファンデだけではテカリが強調されてしまいます。ティッシュオフをし、仕上げにルースパウダーで整えましょう。

クッションファンデーションとは言っても、ブランドやメーカーはたくさんあります。最初から高価なものではなく、まず使用感や塗り方のコツを知るために、お求めやすいものから始めてみるのも良いのではないでしょうか。
■ヘアメイクおすすめツヤ肌クッションファンデーション紹介はこちら
⇒『理想のツヤ肌ファンデーション紹介!パウダー、リキッド、クッションファンデのおすすめブランド』
クッションファンデ以外のファンデも気になる!そんな時は肌質でえらんでみては?
気になる肌の悩みをカバーしてくれるファンデーション。「種類が多くて、どれを選べばいいのか分からない」「とりあえず人気の商品を買っている!」という方も多いのではないでしょうか。

しかし乾燥肌もいれば脂性肌、混同肌の方もいるのが当たり前。だからこそ肌質の違いから考えた、あなたにぴったりのファンデーションを見つけていきましょう!
あなたのお肌にはリキッド、パウダー、それともクッション?
乾燥肌の方:リキッドファンデーション
季節を問わずに肌が乾燥しがちな方、冷暖房による乾燥が気になる方には、油分を多く含んだ「リキッドファンデーション」がオススメです。
乾燥が特にひどいと感じる時期は、まず乳液でしっかりと保湿を行い、軽くティッシュオフ後に、リキッドファンデーションを「薄く」伸ばしていきます。
■リキッドファンデが気になるなら、こちらの記事もオススメ!
⇒『おすすめリキッドファンデーション12選|薄づき、カバー力、保湿力!理想的リキッドファンデの選び方』
ワンポイント・アドバイス
リキッドファンデーションは、ついつい「べったり」と付けてしまいがち。そんな時は「ファンデーション用のブラシ」を使ってムラなく軽やか&しっとりと。
ブラシの先にリキッドファンデーションを「少量ずつ」つけ、お肌にぽんぽんとのせた後、薄く馴染ませていくことで、ナチュラルで自然な印象に仕上がりますよ。
また、自然なつやを演出することもできます。
※ただし洗浄効果の強いクレンジング剤によって乾燥肌になっているのなら、油分の強いリキッドファンデはお休みして、石けんで落ちる(できればパウダータイプの)ミネラルファンデーションをおすすめします。
■乾燥性敏感肌の方におすすめするファンデーションについてはこちらをチェック
⇒『【おすすめ敏感肌向けファンデーション】ゆらぎ系敏感肌の原因と肌に優しいファンデ紹介』
脂性肌の方:パウダーファンデーション
ふと鏡を見ると頬や鼻がテカっている……。
そんな脂性肌の方が、リキッドファンデーションをはじめとした「油分の多い」ファンデーションを使った場合、ただでさえべたつきがちな肌質が余計に脂っぽいことに。
また、脂性肌の人の悩みとして多い「毛穴のつまり」の原因にもなります。
そのため、脂性肌の方には「さらりとしたパウダーファンデーション」をオススメします!
パウダーファンデーションなら、薄付きに仕上げることがとても簡単。ファンデーションはあまり使ったことがない、というメイク慣れしていない方にもぴったりです。
また多くのパウダーファンデーションは、リキッドファンデよりも「マット」な印象に仕上げることができます。
ワンポイント・アドバイス
それでも夕方頃になるとテカリが気になってくるという方は、パウダーファンデーションの上から「無色透明なルースパウダー(フェイスパウダー)」をはたくと良いでしょう。

ルースパウダーとは、ベースメイクの仕上げに使う粉末状のサラサラとしたおしろいで、皮脂をおさえる効果があります。
お直しに色のついたファンデーションを塗り重ねていくと、ついつい厚化粧になっていってしまいがち。そのため無色(もしくは薄い色)のルースパウダーは日中のお化粧直しにもオススメです。
混合肌の方:クッションファンデーション
「クッションファンデーション」は、リキッドファンデーションとパウダーファンデーションの双方の良いとこ取りをした、混合肌の人にぴったりのファンデーションです。
コンパクトケースの中にリキッドファンデーションのしみ込んだスポンジが入っており、これをパフを使って肌につけていくもの。
韓国発のコスメで、パウダーファンデーションのような「さらさらとした付け心地」でありながら、リキッドファンデーションのような「ツヤ感」が手に入るという優れ物です。
部分的にテカったり、乾燥したり、という悩みを抱えがちな混合肌の人にオススメですよ。

いかがでしたでしょうか。ぜひ現在のご自身の肌質に合わせて、ずっと使えるあなたにベストなファンデーションを見つけてくださいね。
■プロおすすめの最新ツヤ肌クッションファンデーション紹介はこちら
⇒『理想のツヤ肌ファンデーション紹介!パウダー、リキッド、クッションファンデのおすすめブランド』